名門の三洋電機の凋落

名門の三洋電機の凋落

 松下電器産業(現在のパナソニック)の創業メンバーで松下幸之助氏の義弟だった、井植歳男氏が三洋電機を設立したのは43歳のときでした。

 

 三洋電機はその後開発した噴流式洗濯機が大ヒットするなど、白物家電と呼ばれる洗濯機と冷蔵庫の分野では強い家電メーカーでした。しかし2011年にはパナソニックの完全子会社となり、社員の多くがリストラに遭うなど厳しい状況に置かれています。その三洋電機が7年前にタイに設立した、冷蔵庫工場は操業以来赤字続きでした。

張瑞敏氏の手腕で業績を伸ばしたハイアール

 

 それが中国の家電メーカーのハイアールに経営が移ると、2012年から黒字に転換しこれまでの7倍の売り上げを計上しました

 

 実はNHKで放送されたスペシャル番組「復活への新戦略」で、ハイアールのCEOの張瑞敏氏の特集でタイのこの冷蔵庫工場が紹介されていたのです。

 

 張瑞敏氏は35歳のときに従業員800人余りの倒産寸前だったハイアールの社長に就任しますが、工場の従業員を集めハンマーで不良品の冷蔵庫を壊し始めます。このことは当時の中国でも大きく報道され、その後わずか17年間で売上は1万7000倍になります。

 

日本の経営手法を導入

 

 ハイアールは中国メーカーには珍しく価格競争ではなくて、強力なリーダーシップで徹底した品質管理を行っていきます。驚いたのは品質管理でミスがなければ昇給し、ミスがあれば減俸するなど独特の経営手法を行っていたことです。

 

 さらに京セラの稲盛和夫氏のアメーバ経営と呼ばれる、各事業部で独立採算制度を導入して業績を大きく伸ばしていたことです。

 

 正直テレビを見ていて、日本の家電メーカーが1番大事なことを忘れているあいだに、ハイアールは日本のいい点を参考に世界でも有数の企業に成長しています。

 

43歳の転職でも学ぶ姿勢が必要

 

 43歳で井植氏が設立した三洋電機は消滅し、35歳でハイアールの社長に就任した張瑞敏氏は会社を大きくしました。この番組を見ていて日本の家電メーカーが見習うべきは、韓国や中国のメーカーだと思いました。

 

 日本の家電メーカーは何時からか奢りがあって、謙虚さを失ってしまったのかもしれません。企業に限らず人も謙虚さを、失ってしまったら成長しません。転職も謙虚さを持って、一から新たに学ぶ姿勢が必要です。



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